ピアグループミーティング

お盆休み明けのとある日の午後、ピアグループミーティングを開催しました。

このピアグループミーティングとは、病気を抱えて生活する仲間同士の意見や互いの経験談を語る場です。
近頃は、地域や病院などでも取り入れられている回復プログラムのひとつですが、たぬき工房ではホストとなるメンバーがあらかじめ決めたテーマに興味を示したメンバーのみが参加できるという、プレミアつき。看護学生は参加OK!ですが、スタッフは同席せず、ホスト役のメンバーに進行を一任するスタイルをとっています。

「副作用について語ろう」
「上手なお金の使い方」
「休みの日、何してる?」

という生活に密着したテーマから

「藤井7段の棋譜を見ながら将棋を語る」
「好きなことシリーズ!」

など、様々なテーマにあわせて自分を語るミーティングとして継続しています。

今回は「酋長の昔ばなしを聞いてみよう!」というテーマで、酋長こと大家さんの石井光明さんに昭和のはじめ頃の鎌足の様子を中心に、お話を伺いました。

写真からも田畑や里山が豊富で、組の集まり事やお祭りが多い地域だったことが伺い知れ、昔からとても文化的な地域であったことが伝わってきます。
中でも、たぬき工房で使わせていただいている建屋を酋長とご家族で作っている場面や、毎年春を知らせてくれる枝垂桜の写真は圧巻でした。
今でも小中学校合同の運動会や、銭形平次の曲に乗って老若男女が参加する餅まきが恒例の地区文化祭、お囃子のお稽古などが脈々と受け継がれている、穏やかで豊かな地域。
はじめて聞くお話を通して、あらためて恵まれた環境の中で活動させていただいていることに感謝しながら、あっという間の50分でした。
お話と貴重な写真を提供してくださった我らの酋長!そしてホスト役を務めたSさん。企画・案内チラシ作成&司会進行 そしてスタッフ同席へのご配慮もろもろ、お疲れ様でした。

【どのようなテーマであっても、話をする側、聞く側、それぞれの役割を意識する】
【話を妨げず、相手の気持ちや言いたいことを理解し、尊重する】
【50分という限られた時間を公平・平等に分かち合う】
【「私は」を主語にして相手との間にある境界に緩みを持たせ、ものの見方を変えるチャンスを得る】
毎回、このルールを共有しながら暗中模索ではじめたこのプログラム。
白熱しすぎてテーマから逸れる、スッキリしない話で終わる、ミーティング参加後に体調を崩すなど、歴代いろいろな物語がありますが、大切にしてきたことは、何も決めないこと、結論を出さないことでした。
メンバーひとりひとりの努力と回復により、今では大切に熟成させていきたいプログラムのひとつとなっています。

ちなみに、たぬき工房には松竹梅&和(なごみ)という、4つの部屋があります。
(今回のミーティングは梅の間を利用)
この老舗旅館もびっくりの部屋看板の製作加工は、送迎ボランティアの小柴さんが、装飾はお姉さんが担当して下さいました。
たぬき工房にいらした際には、いたるところにある手作り看板にもご注目下さい。

※たぬき工房では、千葉県が実施している精神障害者ピアサポーター養成研修などの案内周知を行っていますが、養成研修を修了したピアサポート専門員またはピアサポーターの雇用は行っておりません。

また、精神保健福祉士国家試験受験要件である「精神保健福祉援助技術現場実習」の受け入れは行っておりませんが

1.国家試験受験に向けて学ぶ方を対象とした事業所見学
(社会福祉および精神保健福祉援助演習技法などの情報収集)
2.職場やグループなどでのメンタルヘルス向上を目的とした見学(業種は不問)

その他、関係情報提供などを2名の有資格者(社会福祉士・精神保健福祉士)が可能な限りお受けしています。お電話かメールにてお問い合わせください。(担当:小黒)