つれづれなるままに 初秋 vol.1

オトナのカラダつくり プログラム

先日までの猛暑が幻(まぼろし)のように思える10月。
例年であれば、週末ごとのイベント出店に追われる時期ですが、今年はイベントのほとんどが中止となり、「オトナのカラダつくり」という新たなプログラムをスタートしました。

過去、「ウォーキング」「放牧」「陸上部朝練」など、手を変え名を変え自主的に身体を動かすプログラムが登場しては消え、再燃するというたぬき工房。
今回は、最低でも週に1度は大きな姿見でわが身の姿勢と体形をチェックするほかに、バットでの素振り、近隣の公園散策、ストレッチポールでのストレッチ、バドミントンなど多彩なメニューでメンバーの参加を煽っています。
まずは、取っ掛かりとして近隣の公園散策を行いました。

たぬき工房近くの矢那川ダム公園に向かう緩い坂道を10分ほどかけてじっくりと太ももに負荷を掛けて歩きます。公園到着後はデジタルカメラを使って自由撮影。今回は男性のみの参加だったからなのか、「昆虫すごいぜ!」状態で帰る時間を忘れるほど。
薬の副作用による身体の緩慢さを解消し、不要な思考・脂肪の軽減を目指しましょう。

 

  

  

COOL JAPAN研究部

さて、大人の部活動。各部、さまざまな活動が盛んになってきました。
COOL JAPAN研究部では月1回の活動に飽き足らず、自主トレメニューが登場。
課題は、日本を代表するコミックを読む!
「漫画がリハビリ???」と思われるかもしれませんが、たとえ漫画であっても集中する、物事の流れを追う、登場人物の心情を察するという点でも、精神保健分野におけるリハビリテーションとして、こんなに優れたツールはありません。
今回はレンタルショップで全7タイトルを用意しました。
しかし、COOL JAPAN研究部顧問は幼少期に日々カン蹴りに明け暮れ、漫画を読むこともなく大人になってしまったために何を選べばよいのかわからず、近くにいた若者に選んでもらう始末。顧問もこれを機に、じっくり読みふけってみたいと思います。

これらの活動は工賃がつかない活動ではありますが、メンバーが積極的にさまざまなことに取り組み回復に繋がるよう、支援を行っています。
すぐには結果が出ないことではありますが、種を蒔かなければ芽は出ません。
今後、どんな芽を、花を咲かせていけるか。顧問としても研鑽を積んでいきたいと思います。

 

看護実習から1年

例年、10月は看護実習で賑わう時期でしたが、看護実習の受け入れは昨年度が最後となりました。毎年、学生自らが企画したプログラムを行うことを実習課題とするたぬき工房の実習は、メンバー・スタッフにとっても様々な気づきと課題を共有する貴重な機会であったと、今更ながらに実感します。

昨年度の実習の際、学生さんが企画して実施した「一年後の自分へ」というプログラムがありました。
そのプログラムは、たぬき工房のメンバーが一年後の自分自身に対して手紙を書き、一年後に開封するというものでした。学生さんもスタッフもその内容を知らないまま、スタッフがその封筒を保管していました。
そして一年が経ち開封してもらう時期となり、この度その封筒を書いたメンバー自身に渡して、1年前の自分からの手紙を読んでもらいました。

照れくさそうに読むメンバーの表情からも、1年という時の重みを感じます。
実習で学んだ学生さんが、さまざまな医療現場で活躍し、自分の役割を見出しておられることを願っています。